外壁結露対策!原因と5つの対策方法をわかりやすく解説
2024/11/02
築年数が経った家の外壁のメンテナンスを考えているあなた、マイホームを長く快適に住み続けたい気持ち、よく分かります。
でも、外壁の結露って、原因も対策方法もよくわからないし、放置するとどうなるのか不安ですよね。
外壁結露の原因と種類
外壁に発生する結露は、大きく「外部結露」と「壁内結露」の2種類に分けられます。
それぞれ発生原因や特徴、被害が異なります。
本記事では、それぞれの結露の特徴や、放置することで起こるリスクについて解説します。
1: 外部結露
外部結露は、外壁の表面に水滴がつく現象です。
主に、外気温が低い冬場に、暖かい室内の湿気が外壁にぶつかり、冷やされて水滴になることで発生します。
窓ガラスや壁の隅などに多く見られます。
外部結露は、見た目が悪いだけでなく、外壁材の劣化を早める原因にもなります。
2: 壁内結露
壁内結露は、外壁の内側に水滴がつく現象です。
外壁と室内の温度差が大きい場合、外壁の内側に湿気が溜まり、冷やされて水滴になることで発生します。
壁内結露は、目に見えない場所で発生するため、気づきにくいのが怖いところです。
放置すると、カビや腐食が発生し、建物の構造を損なう可能性もあります。
また、健康被害を引き起こす可能性もあります。
外壁結露を防ぐための5つの対策
外壁の結露を防ぐためには、いくつかの対策方法があります。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解した上で、自邸に最適な対策を選択することが重要です。
本記事では、外壁に通気層を作る、外壁の色を白にする、親水性が高い塗料を使う、外断熱にする、定期的なメンテナンスを行う、の5つの対策について詳しく解説します。
1: 外壁に通気層を作る
外壁材と断熱材の間に隙間を作ることによって、湿気がこもるのを防ぎます。
湿気がこもりにくくなることで、結露の発生を抑えることができます。
通気層を作るには、外壁を張り替える必要があるため、費用がかかります。
2: 外壁の色を白にする
外壁の色は、熱の吸収率に影響します。
黒い色は熱を吸収しやすく、白い色は熱を反射しやすいため、白い外壁の方が外壁の温度が上がりづらく、結露の発生を抑える効果が期待できます。
ただし、外壁のデザイン性を考慮する必要があるため、白系の色にするのが難しい場合もあります。
3: 親水性が高い塗料を使う
親水性が高い塗料は、水滴をはじきやすく、結露の水滴が外壁に付着し続けるのを防ぎます。
結露による水滴が流れ落ちるのであれば、汚れや劣化は起こりにくくなります。
ただし、親水性が高い塗料は、通常の塗料よりも高価です。
4: 外断熱にする
外断熱とは、建物の外側に断熱材を設置する方法です。
外断熱にすることで、外壁と室内の温度差が少なくなり、外壁の結露を抑制することができます。
ただし、外断熱は、新築時に施工するか、既存の外壁を剥がして施工する必要があるため、費用がかかります。
5: 定期的なメンテナンスを行う
外壁の定期的なメンテナンスは、結露の発生を抑えるだけでなく、建物の寿命を長く保つためにも重要です。
外壁の汚れやひび割れを放置すると、結露が発生しやすくなるため、定期的に点検を行い、必要があれば補修を行うようにしましょう。
まとめ
外壁の結露は、放置すると建物の劣化や健康被害につながる可能性があります。
対策としては、外壁に通気層を作る、外壁の色を白にする、親水性が高い塗料を使う、外断熱にする、定期的なメンテナンスを行う、などの方法があります。
これらの対策を組み合わせることで、外壁の結露を効果的に抑制することができます。
ご自身の家の状況に合わせて、適切な対策を選択するようにしましょう。